香港の不動産情報に革命を起こす新規ウェブサービスの日本人CEO、インタビュー!

Katsumi Umezono
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日本人がスタートさせたウェブサービスといえば、楽天、mixi、ヤフオクなどありますが、いずれも、日本国内で主に日本人をターゲットに展開しているサービスです。

でも、香港という日本国外で、香港居住者全体をターゲットに、日本人が立ち上げたウェブサービスもあるのです。

これまでの香港の不動産情報提供サイトは、利用者目線ではなかった!

梅園:今日は、香港で不動産賃貸借情報提供サイトのPOYNTAを立ち上げられた、arigato holdings Limitedの曽我一郎CEOにインタビューしたいと思います。POYNTAは、どのような不動産情報サイトなのでしょうか?

曽我:POYNTAは、既存の不動産情報サイトの不十分な点を解決するために作ったサイトですので、まず、香港に従来からあった不動産情報サイトについて説明したいと思います。

曽我:香港にも従来から不動産情報サイトはいろいろありました。でも、利用者の側からは使いにくい点がありました。「おとり広告」(不動産会社が顧客の目を引くためだけに載せていて、実際にはその空き物件は存在しないという広告)など、不正確な情報が載っていることも少なくありません。

梅園:どうして「おとり広告」などが多いのでしょうか?

曽我:その原因は、既存の不動産情報サイトのビジネスモデルにあると思います。既存の不動産情報サイトは、不動産業者が自社の扱っている物件をサイトに掲載してもらう、その代わりにサイト掲載料をサイト運営会社に支払うというビジネスモデルです。

梅園:そうすると、不動産業者としては、サイト利用者を自社に引っ張り込んでくれば良い、と考えることになりそうですね。

不動産を探す人にも不動産業者にも便利な情報サイトの仕組みとは?

曽我:POYNTAでは、不動産を探している利用者と不動産業者との間で賃貸借契約が成約したときにだけ広告料を頂くという形にしました。

梅園:情報掲載時点で広告料を支払うという従来のモデルと違って、効果があった場合にだけ広告料を支払うというのは、不動産業者にとって有難いですね。

曽我:メリットがあるのは不動産業者にだけではありません。利用者にはお祝い金という形でキャッシュバックもしています。

梅園:なるほど。POYNTAのビジネスモデルですと、不動産業者にとっては、成約するかどうか分からない時点では広告料を払わないで済みますし、利用者にとっては、成約すればお祝い金も貰えますから、双方から喜ばれそうですね。

POYNTAの仕組み

POYNTAは、(日本人に限らず)香港人や欧米人などあらゆる香港居住者に向けたウェブビジネス

梅園:香港で日本人がビジネスを始める場合、①日本人向けビジネスを始める場合と、②(日本人に限らず)香港人や欧米人などあらゆる香港居住者向けのビジネスを始める場合があります。POYNTAの場合、サイトは日本語・英語・中国語に対応していますので、②あらゆる香港居住者向けのビジネスなのだろうと思いますが、利用者の内訳はどうですか?

曽我:日本人が始めたウェブサービスなのに、実は、日本人の利用者が多くないんです。欧米人の利用者と香港人の利用者がだいたい半分ずつです。

梅園:日本人が香港で始めるビジネスは、在香港日本人向けのものが多いですし、在香港日本人向けでない場合でも、日本人顧客がほとんどいないビジネスって珍しいですよね。

曽我:日本人顧客を排除しようとしている訳ではなくて、日本人顧客も増やしたいと思っています。ただ、人口700万人の香港で、約2万人と言われている日本人だけをターゲットにビジネスをしても発展性が限られます。ですから、「日本人向け」という意識は最初からありませんでしたし、今もありません。

梅園:欧米人の利用者と香港人の利用者が半々とのことですが、具体的には、どういう方が多いでしょうか?

曽我:欧米人も香港人も年齢的には40歳くらいの人が多いですね。欧米人の場合、賃料が月額40,000香港ドルから80,000香港ドルの部屋を借りる人が利用者の中心です。一番多いのは、50,000香港ドル前後ですね。香港人の場合、賃料が月額20,000香港ドルから25,000香港ドルの部屋を借りる人が多いです。

梅園:香港の賃料は日本と比べて高めですが、それを考慮しても、欧米人一般・香港人一般よりは高めの賃料の物件を選ぶ層が利用しているように見えます。

曽我:そうですね。ウェブの新しいサービスに敏感に反応する人々が弊社サービス利用者には多いと思いますが、そういう層は、収入も多く高い部屋に住む傾向があるのでしょう。

日本語版の英語訳・中国語訳ではなく、最初から英語版・中国語版で開発!

梅園:POYNTAのサイトは、英語・中国語・日本語の3言語対応になっていますが、どのように作ったのですか?

曽我:サイトが出来上がったのは2015年10月でローンチが2016年1月で、一応、ローンチ時から3言語を揃えていました。とはいえ、最初、英語版と中国語版を作り始め、後で日本語版を追加したので、日本語版はぎりぎりでした。

梅園:日本のウェブサービスは、日本語版を作って成功させてから外国語版を作るパターンが多いのに、最初から多言語対応、それも英語版・中国語版を先行させていたというのは珍しいですね。

曽我:香港700万人のマーケットを狙うのであれば、英語版と中国語版は必須と思います。そして、日本語版を作ってから英語訳・中国語訳してサイトを作ると、どうしても、英語・中国語として見た場合、なんだか不自然になってしまうんですよね。

今後は、情報量のアップ、利用者へのサービス向上を目指す!

梅園:今後は、どういう方向を目指していきますか?

曽我:まずは、情報の量を増やしたいですね。POYNTAへの情報提供を不動産仲介業者にお願いしていく(営業する)形で情報量を増やすのですが、香港は狭いので、少ない人数でも営業をしやすいのが良いですね。それ以上に重要なのは、ウェブサイトとしての使い勝手を良くするなど、利用者へのサービス向上だと思います。

梅園:日本人による、日本人向けにこだわらないウェブサービスとして、POYNTAが発展していくのを応援しています。

曽我さん&メンバー

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