人気小学校に願書が殺到。小学校への願書提出ラッシュは香港9月の一大行事!

Katsumi Umezono
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日本では、公立の小学校は地域ごとに分けられ、「A区B町に住んでいる子は、C小学校に入学」という風に決まっているのが普通です。当然、どの小学校を希望するか?どの小学校に願書を出すか?どの小学校から入学許可が出たか?などが話題になることはありません。

ところが、香港では相当に違うのです。

香港の公立校は、必ずしも政府が運営していない!

日本で公立校は、「目黒区立東山小学校」のように、地方自治体(この例であれば、東京度目黒区)が設立・運営をしています。

もちろん、香港にも政府機関が設立・運営している公立校はあります。「Government school(官立学校)」と呼ばれます。その一方、民間団体が設立・運営しており、政府は資金を出しているという公立校もあり、「Aided school(資助学校)」と呼ばれます。一例を挙げると、Sacred Heart Canossian School(嘉諾撒聖心学校)の場合、カトリック系のCanossian Missionsという団体が設立・運営した学校です。

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上の写真は、Sacred Heart Canossian School(嘉諾撒聖心学校)

香港の公立校は、共学か否か、宗教、授業の言語などの違いで、様々なバリエーションがある!

普通、日本で公立小学校と言えば男女共学ですね(そもそも、男子校・女子校の公立小学校はあるのでしょうか?)。

ところが、香港の公立小学校の場合、共学が多いものの、男子校・女子校もあります。例えば、前述のSacred Heart Canossian School(嘉諾撒聖心学校)も女子校です。女の子を持つ親の中には、この学校に子供を入れたいという人が多く、人気の学校です。

日本との違いと言えば、宗教系の公立小学校があるのも、香港の特徴の一つです。前述のSacred Heart Canossian School(嘉諾撒聖心学校)もカトリック系の団体が運営しています。カトリック系の学校が多いのですが、聖公会などプロテスタント系の団体が運営している学校もありますし、仏教系の団体が運営している学校(例えば、Buddhist Chung Wah Kornhill Primary School)、儒教系の団体が運営している学校(例えば、Confucian Tai Shing Primary School)、イスラム教の団体が運営している学校(例えば、Islamic Dharwood Pau Memorial Primary School)もあります。

授業の言語は、広東語?英語?

日本の公立校との一番の違いは、授業の言語が学校によって違うという点でしょう。広東語(中国語の一種で、中国南部で用いられている)で授業を行う学校もありますし、英語で授業を行う学校もあります。英語で授業を行う学校であっても、中国語(北京語または広東語)の授業もあるのが通常ですが、中国語の授業以外は英語で行われています。この場合、「英語を学ぶ」というよりも「英語で学ぶ」ことになります。

こうした英語メインの学校の場合、香港人だけでなく、欧米英語圏の人(英国人、米国人など)、非英語圏の欧米人(フランス人、スペイン人など)、非中華系アジア人(日本人、韓国人、インド人)なども多いようです。

日本人が子供を香港の公立校に行かせる例は多くないですが、英語で授業を行う公立校であれば、公立校で学ぶという選択肢も十分ありでしょう。

希望する小学校への願書提出は、香港9月の一大行事!

このように公立小学校とはいっても、運営・授業の言語などが様々ですので、「A地域に住んでいる子供はB小学校」という風に、簡単には割り振りができません。

政府も各小学校の内容を記載した資料を作成していますが、親は、これらの資料を読み込み、各小学校からどの中学校に進学したのかの実績を検討し、学校のオープンデイに見学に行き、希望小学校を選んでいきます。この選定にあたり、かなり影響力を持つのが小学校ランキングです。

日本でも、大学であれば偏差値などの形で数値化されランクが明らかになっていますが、香港では小学校の段階からランキングが作られているのが凄いです。

こうして第一希望の小学校を選び、入学の約1年前である9月には、希望する学校に願書を提出しにいきます。今年2016年の場合、9月26日から9月30日までが、第一希望校への願書提出期間です。

では、願書の集中する人気小学校の場合、どういう基準で合格者を決めているのでしょうか?

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この願書の書式を見て頂くと分かるのですが、兄姉が在籍している場合には兄姉の氏名・クラスまで書くことが求められていますし、それ以外にも、この学校とどういうつながりがあるか(兄姉がこの学校を卒業したか、親が子の学校を卒業したか等)を書く記載欄があります。これらの中でも最重要のファクターは、兄姉がこの小学校に通っているかです。

こう書くとハードルが高そうに聞こえてしまうかも知れませんが、日本人であっても公立小学校への入学は十分可能ですし、十分意義のあることだと思います。

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