九龍半島から香港島までビクトリアハーバーを泳いで渡る大会に参加してみた!

Katsumi Umezono
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香港のマリンスポーツシーズンの終わりを告げる一大イベント、新世界維港泳(New World Harbour Race)が先週末の2016年10月16日に開催されました。

香港の九龍半島から香港島まで泳いで渡る大会が毎年10月に開催されている!

香港に住んでいる方はもちろん、旅行に来た方も、香港が、香港島と九龍半島から成り立っていて、その間にビクトリアハーバーがあることは御存じですよね。九龍半島側から香港島までビクトリアハーバーを泳いで横断しようというレースが、この新世界維港泳(New World Harbour Race)です。

1906年に始まった歴史あるこのクロスハーバーの水泳大会、水質悪化を理由に中断。33年ぶりに2011年に復活しました。

以前は、尖沙咀(Tsim Sha Tsui )から中環(Central)まで泳いでいたようなのですが、このエリアは水質がかなり悪いですし、船の通航も多く、現代では水泳には不向きです。そのため、再開された大会は、ビクトリアハーバーの中では比較的水質が良い(多少ましな)東側で開催されています。

この大会には、2013年に参加しましたので、3年前の記憶を呼び起こしつつ、体験記を書くことにします。

オープンウォータースイミング大会出場者優先!未経験者は記録会から参加!

マラソンとかですと、単に抽選だったり先着順だったりするのですが、新世界維港泳(New World Harbour Race)の場合は、違います。

参加するための優先順位があって、①この大会の参加経験者、②香港のオープンウォータースイミング大会経験者、③香港以外でのオープンウォータースイミング大会経験者、④水泳記録会で基準をクリアした人、という順番でした。

私の場合、新世界維港泳(New World Harbour Race)も、それ以外のオープンウォータースイミング大会にも出たことが無かったので、水泳記録会に出る必要がありました。

水泳記録会は、8月に、東涌のスイミングプールで、新世界維港泳(New World Harbour Race)の本番と同じ1.5kmを泳ぐというものでした。プールをひたすら往復し続けるのは、ちょっと辛かったです。

記録会では、1.5kmを45分という基準をかろうじてクリアしました。が、記録会参加者は、①この大会の参加経験者、②香港のオープンウォータースイミング大会経験者、③香港以外でのオープンウォータースイミング大会経験者の次と優先順位が低いため、この年(2012年)は出場権を得られませんでした。

翌年(2013年)は、幸運にも参加できるとの連絡を受けて、いよいよ新世界維港泳(New World Harbour Race)に参加することになりました。

形ばかりの練習を、砂浜のビーチでやっておいた!

コースは、九龍半島の鯉魚門にある公共桟橋から鰂魚涌公園にある公共桟橋までの1.5km。

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香港の海で泳いだことのある人って、あまり多くないですよね。大会運営者も、ぶっつけ本番の人が海を泳ぐと危ないと思ったのか、参加者向けに、「参加者は、事前に海で泳いでおくことを強く勧めます。」というようなフレーズが書いてありました。

本当は、大会と同じコースを泳げれば準備としては最高なのでしょうが、さすがに、ビクトリアハーバー横断を勝手にやるのは難しいでしょう。私は、ランタオ島のSilver Mine Beachという香港人や欧米人もよく遊びにくるビーチで少しだけ泳ぎました。きれいな砂浜のビーチで泳いだところで、準備にはならないでしょうが。

海面下の視界ゼロ!

当然のように本番の会場は、砂浜のビーチで泳ぐのとは全く違いました。

スタート地点は桟橋でしたから、コンクリートの階段を一段一段降りて水面に入っていきました。水面下の様子が全く見えない海に入るのは気持ち悪いですよ。でも、海に入らなければ何も始まらない。思い切って「えいやっ」とばかりに入りました。

とはいえ、顔を水に付けないままの平泳ぎ。

思い切って、顔を水に付けると、汚い海の水の中は視界ゼロ状態。何も見えません。

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視界ゼロの海の中で、大勢が一方向に向かって泳いでいる訳ですから、自分の腕が前の人の足に当たったり、後ろの人の手や頭をバタ足で蹴飛ばしてしまったりは、数えきれないほどありました。

海面ゼロメートルからの不思議な景色!

これまで、九龍半島から香港島を、香港島から九龍半島を見たことは数限りなくあります。香港島の山の上(Peak)からだと、香港の町の高層ビルやビクトリアハーバーの雰囲気もよく分かります。

山の上(Peak)からでなくとも、例えば尖沙咀(Tsim Sha Tsui )から香港島を眺めても、対岸の様子やビクトリアハーバーの全体像がよく分かります。

しかし、九龍半島から香港島まで泳ぎながらだと、途中で立ち止まって(泳ぎ止まって?)いるときでさえ、いまいち、自分がコースの何処を泳いでいるのか、分かりにくいのです。海面ゼロメートルの高さからでは、全体像がつかみにくいんですね。

ましてや、(視界ゼロメートルの)泳いでいる途中では、進むべき方向が分からなくなってしまいます。

途中でクリアしなくてはいけない関門もありましたが、どの方向に向かって真っすぐ泳ぐのも厳しかった。

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コースをまっすぐに泳ぐことができず、左方向に行っては、船に乗った案内係に「あっちへ行け!」と指示され、右方向に行っては案内係に「あっちへ行け!」と指示され、の繰り返しでした。きっと、所定の1.5kmより長く泳いでいたはずです。

ビクトリアハーバー、泳いで渡っても、あっという間の1時間

ビクトリアハーバーを泳いで渡るというと、大層なことのようですが、時間にして1時間足らず。あっという間のイベントでした。(Leisure Groupは、所要時間が記録として残らず、完泳した(Completed)としか記録されていないので、何分だったのか正確には分からないのですが。)

鰂魚涌公園に着いた後は、大会バスタオルや大会Tシャツを貰ったり、サブウェイのサンドウィッチを貰って食べたり。

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まぁ、こう気楽に言えるのも、無事に泳いで渡れたからでしょう。

追伸:2016年の大会では、死亡者も出た。

2011年にこの大会が復活してから、参加者は皆無事に泳ぎ切るか、完泳できないにしても無事でした。

しかし、2016年の大会で、遂に亡くなる方が出ました。46歳の男性が、ゴール地点近くで意識を失っているところを、救助ボートに助けられましたが、病院で死亡が確認されました。

スポーツは危険と隣り合わせ。常に安全には配慮しなくてはいけませんね。

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