法人、支店、駐在員事務所のうち、どの形式で香港進出をするか悩んでいます。それぞれの形式の長所・短所を教えてくれますか?

Takayuki Fujima
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■法人

法人には幾つかの種類がありますが、香港で法人設立する場合に最も一般的なのは、責任が株主資本の額に限定される「Company Limited by Shares(株式会社)」です。

上場する場合などを除けば、Private company(プライベート・カンパニー)とするのが通常で、【その場合、株主が50名以下、株式の譲渡制限あり、株式・社債の公募が禁止という要件が必要になります。】

  • 法人の長所

香港の会計では、損失の永久繰越、交際費の全額損金算入などが認められています。

法人設立は約1週間で可能であり、諸外国と比べて極めて容易です。

  • 法人の短所

香港では、すべての会社が監査を受ける必要があります。

■支店

支店設立は、外国法人(たとえば日本法人)と法人としての一体性を保ちつつ、香港で事業を営む方法です。

  • 支店の長所

香港がコストセンターの場合、日本・香港のトータルでの税額が安くなる場合があります。香港法人の場合と異なり、監査は不要です。

  • 支店の短所

日本本社の定款などを変更する場合、その英訳(または中国語訳)を添えて提出する必要があります。

日本本社の税務申告の際、香港支社の決算を提出する必要があります。

■駐在員事務所

香港で事業を営むことなくリサーチ業務などのみ行う場合、駐在員事務所設立の方式をとることができます。

  • 駐在員事務所の長所

法人維持費用は不要であり、商業登記所への年間維持費用のみで足ります。

  • 駐在員事務所の短所

事業を営むことができません。