マカオマラソン:世界遺産とマカオに存在しないマカオ大学の間を走る!

Katsumi Umezono
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香港在住のマラソンランナーとして、香港マラソンは毎年出場しているのですが、周辺のマラソンにも遠征してみたい。ということで、フェリーで1時間のお隣マカオで開催されているマカオマラソンに初出場です。

マカオマラソンって、どんなマラソン?

マカオマラソンは、マカオを代表するカジノの一つギャラクシーグループをメインスポンサーとして、1981年から毎年第1日曜日に開催されています。

30年の歴史があり、財力あるスポンサーがついているというのに、香港マラソンなどと比べマイナーな存在な理由の一つは、参加者の少なさでしょう。香港マラソンの参加者がフルマラソンだけで10,000人以上のところ、マカオマラソンのフルマラソン参加者はたった1000人。10年くらい前は当日(前日?)申込みもできたそうですが、今は、あっという間に定員に達するというのに、枠を増やさないというのも、不思議です。

Macau Marathon 2015

前日からのマカオ入りがお勧め

マカオマラソンのスタート時刻は午前6時。香港からマカオに渡るフェリーは夜も運行していますが、前日からマカオに入った方が良いですね。

スタート・ゴールは、タイパ島にあるオリンピックスタジアム。マカオは狭いとはいえ、このスタジアムの近くに宿をとることをお勧めします。高級ホテルであれば、冠スポンサーでもあるギャラクシーリゾート内の、ギャラクシー、バンヤンツリー、オークラが良いですね。個人的には、一室100平米以上で各部屋に小さいプール(?)も付いているバンヤンツリーが好みです。が、マラソン前日は、さっと寝るだけですので、スタジアムまで歩いて行かれる比較的安めのホテルでも十分でしょう。

オリンピックスタジアムからスタート

スタジアムから出発なので、スタート地点のトイレは比較的充実していますね。仮設トイレに大行列なんてことはありません。直前にトイレに行きたくなっても安心です。参加者の少なさが、こういうところではメリットになっています。荷物を預けるのも、混雑していなくて楽ですし。

course_map

スタートしてすぐに端を渡ってマカオ半島へ

スタートした頃からいきなり雨が降り始め、靴が濡れる厳しい展開。

コースは、タイパ島からすぐに橋を渡ってマカオ半島へ。タイパ島とマカオ半島の間には3本の橋が架かっているのですが、今回のコースは1番西側の橋を往復。以前は東の橋を渡るコースだったそうですが、東の橋は、フェリーが下を通過できるように橋の途中が盛り上がった形。途中が猛烈な急坂できつかったそうです。今回のルートの西側の橋は、少しはマシでした。とはいっても、橋を渡る間は、風が強くてきつかったですね。

マカオ半島に入ると、西に向かって媽閣廟(Templo de A-Má)へ。今回のマラソンコースの中で、唯一のマカオらしい歴史的建造物でした。

媽閣廟

すぐにタイパ島に戻り、巨大カジノ場を片目に疾走

マラソンは道路を封鎖する必要があるので、周辺の交通には障害になります。ですから、マカオのカジノ場にとっては、マラソンは結構迷惑な存在なのです。ですから、古くからのカジノ中心地であるマカオ半島では、カジノの多い旧市街中心部を走らせてもらえません。マカオ半島に入ったものの、すぐにタイパ島に逆戻りです。

タイパ島に戻ると、コタイストリップという巨大埋立地を北から南へと走ります。マカオは土地が不足しているので、とコロアン島の間の海を埋め立てて、コタイという土地を作ったのです。「コロアン」と「タイパ」の間の土地だから「コタイ」という安直なネーミングですが。

GALAXY

パスポート無しで中国本土へ国境越え?

コースは、海底トンネルをくぐって対岸にあるマカオ大学のキャンパスに入ります。

ここで、マカオ大学?対岸?という疑問を持った方、鋭いです。

マカオは、大きく分けてアジア大陸の端っこであるマカオ半島、タイパ島、コロアン島と前述のコタイ地区から成りますが、マカオ大学は、この中のどこにも存在しません。マカオ大学は、マカオではなく中国本土(広東省珠海市横琴島)にあるのです。

(下はマカオ大学の地図。3本の橋でマカオ半島とつながったタイパ島・コロアン島、そこから西に向かって海底トンネルをくぐると、マカオの外にあるマカオ大学が!)

Macau University Map

気になるのは、中国本土にあるマカオ大学にマカオから行くにはパスポートが必要なのかという点です。

香港もマカオも中華人民共和国の一部ですが、一国二制度ですので、マカオから中国本土に行くにはパスポートが必要です。しかし、マカオ大学は中国本土にあるのですが、マカオから直接につながっていて、パスポート無しで行かれることになっているのです。(恥ずかしながら、今回のマラソンで初めて知ったんですが。実は、マラソン前日、パスポートを持参しなくていいのかな?とか不安でした。)

マカオ大学のキャンパスは、2014年に移転してきたばかりなので、建物はどれも新しいのですが、道路が広いせいか風が強く、走るには厳しいコンディションでした。途中の景色が代わり映えせず、走っていて飽きるというのも、辛かったです。

スタジアムに戻る?いえ、もう一周!

マカオ大学を出て海底トンネルをくぐってスタジアムへの帰途につきます。しかし、コースはまだまだ。ハーフマラソン組はスタジアムに帰っていきますが、フルマラソン組はこれまでのルート(橋は越えない)をほぼもう一周です。

コタイ地区の何もない吹きっさらしの埋立地を往復、またも海底トンネル+マカオ大学を往復。マラソンで海底トンネルをくぐった方は分かると思いますが、上り坂は非常にきつのです。特にこのコタイ地区とマカオ大学の間のトンネルは、短い距離で下り短い距離で上っているので、厳しさも倍増です。

(下の写真は、マカオ大学図書館)

UM_Wu_Yee_Sun_Library

ようやくゴール。完走者へのご褒美は?

私もなんとか完走!完走者へのご褒美は、メダル、シャツ、タオルと一般的な組み合わせ。シャツはちゃちなタンクトップでしたが、タオルは大き目のしっかりしたタオルで、いい感じですよ。

そして、何よりのご褒美は、完走後のビールですね。ビールのために走っているようなものです。

Macau Beer