香港を拠点にアジアでのビジネスをするならば、キャセイ・パシフィック航空を、メインの航空会社にしているOWL香港の読者も多いかと思います。
キャセイは日本航空と同じワン・ワールド・アライアンスに所属するため、キャセイのラウンジの利用権があるならば、日本航空のサクラ・ラウンジの利用ができます。
日本を拠点とする日本航空だけあって、キャセイの成田のラウンジと比べると設備は充実しています。
成田空港第2ターミナル サテライト JALサクラ・ラウンジの入り口
OWL香港空港ラウンジ勝手評価~成田空港第2ターミナル JALサテライト・サクララウンジ
点数は1が最低、5が最高点
総合点————— 4
ラウンジの場所——– 3
インテリア———— 4
設備—————– 5
広さ—————– 4
フード・ドリンク——– 4(カレーライスは5)
ビジネス・ユース——- 4
設備
ソファ・チェア数:多数(100席以上あり)
電源の数:多数(ざっと数えても50ヶ所。ソファはほぼ全席に電源コンセントあり)
デスクの数:窓際にカウンター・テーブルに10席(背もたれ有り)
パソコンの数:Windows端末4台
コピー機:1台
マッサージ・チェア:3台
広めの喫煙ルームあり
やっぱり日本が本拠地のJALのラウンジ
日本の空港ならばやっぱり日系航空会社のラウンジの利用をおすすめしたい。JALの国際線ラウンジは第2ターミナルの本館とサテライトの2か所。キャセイのラウンジは本館に1ヵ所しかないから、搭乗口がサテライトの場合(82番~92番搭乗口)、本館のサクラ・ラウンジほど充実はしていないものの、サテライト側のサクラ・ラウンジに利用するのが良いだろう。
美味しいカレーライスに舌鼓をうちたい、マッサージチェアでゆっくりしたい、あるいはゆっくり搭乗までタバコを吸いたいなら、時間に余裕をもってこのラウンジに来る価値はあるだろう。
サテライト側のサクラ・ラウンジの場所は、渡り廊下でサテライトに着いて右側にある。ファーストクラス・ラウンジが1階にあるため、サクラ・ラウンジは地下に降りなければならないが、受付で荷物も預かってくれ、かつエレベーターもあることからよしとしよう。
日本人ビジネスマンのこころを分かっているラウンジ
サクラ・ラウンジを一言で言うならば、日本人ビジネスマンの「かゆいところに手が届いている」ということであろう。
ラウンジほぼ全体に電源コンセントが配置してあり、充電に困ることはない。デスク・スペースには、各種携帯・スマートフォンの充電キットが備え付けられているし、荷物を置いておく鍵付きロッカーもあるため、ロッカーに荷物を置いて、安心して香港の取引先や香港人スタッフ向けのお土産探し(?)に行くこともできる。
次に比較的ゆったりした喫煙ルーム。これから長時間のフライトで、タバコを吸えない、スモーカーには、非常にありがたいスペースであろう。
極め付けは3台のマッサージ・チェア。多忙なOWL香港の読者の皆様は、ここで寝てしまって、乗り過ごすことの無いようご注意を!
たかがカレー・ライス、されどカレーライス
サテライトのサクララウンジは、本館のサクララウンジと違い、キャセイのラウンジと同様に冷たい料理中心で、貧弱なのは否めない。それでも、カレーライスが置いてあるのは有り難い。キャセイの成田のラウンジは温かい食事の代わりにカップ・ラーメンが用意されていたが、さすがJAL。カレー好きが多い日本人を分かってらっしゃる。
ビジネス・ユースは合格レベル
窓際のカウンター・テーブルには席が10席、背もたれ付きの椅子があり、電源も各席にあるので、ラウンジで一仕事するのに不足はない。
複合コピー機が、ラウンジの一般スペースにあり、自由に使える。確認はできていないが、近くのパソコン(ただしウィンドウズ端末のみ)を使えば、プリントアウトもできるものと思われる。
強いて難点を挙げるならば、電源コンセントが、日本のコンセントのタイプにしか対応をしていない点である。筆者は日本の空港ラウンジで、外国のコンセントの差込口を提供しているところは見たことがないが、今後、外国在住者の「かゆいところ」に手を届かせようと思うならば、そういうディテールにもこだわって欲しい。